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「平等と不平等」

新年あけましておめでとうございます。

正月早々、アレクサンダー・ソルジェニーツィンの真理をついた言葉。

自分なりに意訳しました。

「人間は、それぞれ違った能力をもって生まれてきている。
もし、彼らが自由な世界に生きていたら、彼らは平等ではないはずだ。
しかし、もし彼らが、人間はすべて平等だという世界に生きていたら、
彼らは自由ではない」。

ソルジェニーツィンは、ソヴィエト帝国時代の小説家。自由な言論を求めたばかりに長年強制収容所に収容されて重労働に明け暮れる生活を送った。その経験を小説にして、ノーベル文学賞を受賞した。自分は、多くのノーベル文学賞受賞作品の中で唯一読んだのが彼の「イワン・デニーソヴィチの一日」。

人間の生命、尊厳は、皆平等だが、自由な現代の社会の中では、それぞれの人間が持っている才能や能力の差で、得ることのできる地位や収入、名誉に不平等な結果が出てくる。そして、これはいかに努力してもどうにもならないことがほとんどだ。

これを最初から否定したのが、共産主義。

しかし、共産主義国家では、平等をうたいながら、不平等な権力集中、官僚化が進み、敗者復活のできない不平等な世界が固定化した。

逆説的に言うと、真に不平等な世界は自由な世界なのだ。
ソルジェニーツィンが指摘したように、人間は不平等に生まれついているので、それを人為的、制度的に平等にしようとすると、まさに不自由な世界になる。

悪平等が跋扈する現代に警鐘を鳴らす言葉だと思う。

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